目次
ゲーム概要
「ファイナルファンタジー16」は、2023年6月22日にスクウェア・エニックスより発売されたソフト。FFシリーズ初の本格アクションRPGです。
あらすじ
物語の舞台は、ヴァリスゼアと呼ばれる大地。魔法を使うために必要な「エーテル」を求めて、人々は大地の各所に存在するエーテルの源・マザークリスタルの元に国家を作り上げて暮らしている。しかしエーテルが枯渇し始めたことをきっかけに、マザークリスタルの利権を巡って各地で戦が発生。そして召喚獣をその身に顕現させて戦う異能者「ドミナント」もまた、人の欲望に塗れた戦に駆り出されていた。プレイヤーは主人公「クライヴ」となり、クリスタルの加護を断ち切るための戦いに挑む。
プレイ動画
基本操作
OPTIONボタン→システム→「コントローラー設定」で確認できます。また操作方法はA、B、Cの3パターンから選択可能です。
ポイント
- OPTIONボタン→システム→「カメラ設定」で、カメラ感度や上下反転などの設定も可能です。
ゲーム難易度(プレイモード)の変更方法
OPTIONボタン→システム→「ゲーム設定」で、いつでも難易度が変更可能です。アクションを存分に楽しみたい人向けの「アクションフォーカス」とストーリーを楽しみた人向けの「ストーリーフォーカス」の二つから選択可能です。
序盤攻略のヒント
+マークのサブクエは優先してクリアする
+マークのサブクエをクリアすると、回復薬の効果が上がるなど冒険に役立つ機能が解放されます。敵はどんどん強くなっていくので、隠れ家に+マークのクエストが発生していないか小まめに確認し、優先してクリアを目指しましょう。
アビリティ(スキル)は積極的に取得しよう
アビリティ(スキル)はいつでも取得可能で、また振り直しもコストなしで可能なので、常に限界まで消費しましょう。いろいろなアビリティを試しながら、自分に合う戦闘スタイルを確立していきましょう。
メインストーリーが進むたびに、鍛冶屋と商店にアイテムが追加されていないか確認する
メインストーリーの進捗に合わせて、商店にアイテムが追加されていくので細かくチェックをしましょう。但し、武器防具に関しては商店で買うより先に鍛冶屋で同アイテムやそれより強いアイテムが作成できるか確認してから、商店で購入するようにしましょう。※商品が追加されたら画面右上に、下の画像の様に表示されます。
サブクエストの進め方
期間限定のサブクエも多数存在します。
- タッチパッドボタンをエリアマップを開き、サブクエの場所(緑の!マーク)を確認します。
- NPCに話しかけます。
- クエスト内容を確認し、「受注する(手を貸す)」を選択します。
- OPTIONボタン→ジャーナルで受注したサブクエストを×ボタンで選択し、追跡状態にします。
- 黄緑色のアイコン(受注中のサブクエストアイコン)をマップから探し、現地に向かいます。
- 現地で依頼内容を達成します。
- 依頼主に達成報告をします。
- 報酬がもらえます。
ファストトラベルの方法
過去編のチュートリアルをクリア後にファストトラベル機能は解放されます。また、主要地点にあるオベリスクに近づくとファストトラベル地点として登録されます。
- OPTIONボタンを押してメニューを開き、R2ボタン・L2ボタンで「ワールドマップ」タブを表示します。
- 移動したいエリアにカーソルを合わせます。
- タッチパッドボタンを押して、各エリアの地図を表示させます。
- 移動したいファストトラベル地点(青い塔のアイコン)にカーソルを合わせて、×ボタンを長押しします。
- ファストトラベルが完了します。
ムービースキップ方法
ムービー中にOPTIONボタンを押し、ムービーが停止してから△ボタンを長押しするとスキップ出来ます。
全体マップ紹介
レビュー
オススメする点
- 濃厚なストーリー展開は正に大人向けの「ファイナルファンタジー」
- アクション性の高いバトルは、癖になる面白さがある
- サブクエの完成度が高く、やり込み要素も豊富でボリュームたっぷり遊べる
- 濃厚なストーリー展開は正に大人向けの「ファイナルファンタジー」
弟を失った悲しみから復讐のためだけに生きていた主人公・クライヴが、様々な人との出会いと別れを繰り返す中で世界の真実を知り、「人が人として生きられる場所を作りたい」という思いの元世界を救うために戦う壮大なストーリーが展開していきます。同じ人間でも「召喚獣を顕現できるドミナント」「クリスタルを使わずに魔法を使えるベアラー」が存在し、クリスタルを中心に描かれる世界観は正しく王道の「ファイナルファンタジー」を感じることができます。そして、その世界に登場するキャラクターたちは敵対するキャラクターも含め、それぞれが「強い想い(自我)」を持っていて、ヴァリスゼアで「何かを守るため」に戦っていると感じました。日本語フルボイス(一部会話はボイスなし)で体験できるストーリーの没入感は声優さんの熱い演技を通じて伝わってくる「細かい心情描写」も相まって非常に高く、「マザークリスタル」「黒の大地」などどんどん生まれてくる謎が徐々につながっていく展開に「完全に止め時を失う」完成度でした。また、過去作をプレイしていた人が喜ぶようなちょっとしたFFシリーズならではのネーミングやBGMの演出など、シリーズファンも大満足な内容になっていると思います。
- アクション性の高いバトルは、癖になる面白さがある
本作のバトルは高い操作性を維持しながら、スピード感・緊張感・爽快感を味わえる素晴らしいシステムになっています。特にジャスト回避やパリィで相手を隙を作り、コンボを浴びせスタンゲージを削き切るスタン状態にしてから、強力なアビリティや「リミットブレイク」で連撃を食らわせるときの爽快感は癖になること間違いなしです。ストーリーを進めていくと最終的に個性的な7召喚獣にまつわるアビリティを使えるようになり、その中から3召喚獣を選んで組み合わせる事で好みのバトルスタイルで戦えます。また、前述の通りアビリティ(スキル)の振り直しはコストなしで可能なので、いろいろなバトルスタイルを試しながらカスタマイズする過程が面白かったです。加えて、ボス戦では効果的に「クイックタイムイベント」が発生し、ドラマチックなバトルの演出になっていると感じました。そして、召喚獣同士のバトルは操作性が一変します。ダイナミックな視点変更や与ダメージの桁数が一気に上昇すること、さらに各攻撃の演出がド派手になりスピード感が増すため、大迫力でした。
- サブクエの完成度が高く、やり込み要素も豊富でボリュームたっぷり遊べる
ヴァリスゼアの世界観や魅力的な登場人物の背景や感情を補完する良質なサブクエがかなりの数用意されています。単純なお使いのようなサブクエストはほぼ存在せず、全てのサブクエが丁寧に作られていると感じました。サブクエストをクリアすると新たなサブクエストが発生することも多々あり、サブクエ全部のクリアを目指すとなれば、それだけでもかなりの時間遊べるのではと思います。また、クリア後は強くてニューゲームで遊べたり、高難易度の「ファイナルファンタジーチャレンジ」が解放されるなど、やり込み要素もかなり楽しめます。そして、各地を探索しながら自分の腕前を試せるようなリスキーモブ(強敵討伐)や一度クリアしたミッションを追体験できる機能もあります。さらには図鑑埋めやコレクション要素もあるので、長く遊べるゲームシステムになっています。
注意する点
- バトルでは激しいアクション操作が求められる
- 期間限定のサブクエなどが沢山ある
- 船や飛空艇を自由に乗り回すような要素はない
- バトルでは激しいアクション操作が求められる
敵の数が多く油断していると雑魚との戦いですら一気にピンチに追い込まれてしまいます。そしてボス戦ともなると避けるのが難しい広範囲にわたる攻撃や素早い連撃をしてくるので、逃げる場所を即座に判断しないと大ダメージを受けてしまいます。また、攻撃パターンがボスのHP残量に応じて変化することもあり、激しいアクション操作を求められる場面が多いです。特にストーリーが後半に差し掛かってくると緊張感のあるボス戦や強制戦闘が連続で発生します。しかし「オート回避」、「オート回復」などバトルをサポートしてくれるアクセサリーが用意されているほか、ゲーム難易度(プレイモード)を「ストーリーフォーカス」に変更することが可能なので、アクションゲームが苦手な方でもスムーズにバトルが楽しめると思います。
- 期間限定のサブクエなどが沢山ある
「この後ストーリーが大きく進展します」という注意書きなどが表示される場面もありますが、後回しにしてしまうとタイミングによっては最後まで進められなくなるサブクエストや、そもそもサブクエ自体が消滅することも多々あります。そのためサブクエも積極的にプレイしたい場合は、見つけたら後回しにせずに随時クリアしていく事をお勧めします。前述の通りサブクエストの作り込みが素晴らしく、サブクエを見逃す=メインストーリーでは語られなかった重要な事実を見逃してしまう、という事にもなるので、FF16の世界を100%味わいたい方は、ストーリーを進める前にやり残したことは無いか確認したほうが良いと思います。また、ちょっとした選択肢による分岐が発生する場合もあるので、小まめにセーブしておくと見逃しが無いと思います。
- 船や飛空艇を自由に乗り回すような要素はない
チョコボに乗りながら各エリアを探索することは可能ですが、広大なフィールドを自由に探索するという感じではありません。砂漠や湿地帯などフィールドのバイオームは様々で、サブクエストを進めたり、各地に配置されているリスキーモブを探して探索しているとフィールドを冒険している感じを味わえますが、マップ自体はシームレスにつながっておらず、往年の作品にみられたような「飛空艇」や「船」を乗り回して各地を自由に探索できるような要素はありません。また、フィールドの敵を倒しても貰える経験値やお金は少なめなので、レベルを上げる場合はサブクエスト攻略を、お金を貯める場合はリスキーモブの討伐を目指すことになると思います。
プレイ環境
PS5
プレイに掛かった費用
[ソフト代] 約8,000円
※2023年6月28日時点
メインストーリーのクリア時間
約37時間 ※主要なサブクエ含む
夫婦コメント&評価
夫コメント
エンタープライズや、シド、ミドといった往年のFF作品から引き継がれている重要なキーワードが登場したり、過去作BGMのアレンジやセーブ画面のアイコンが過去作オマージュのドット絵だったりと、ファイナルファンタジー愛に溢れた作品となっています。ストーリーは完全に大人向けとなっていて、ファイナルファンタジーシリーズを通して描かれる「戦いとは何なのか?」、「何を為すため戦うのか?」、そして敵側にも存在する深い思惑などクリスタルをめぐる濃厚な人間ドラマが展開していき、目が離せません。昔、ファイナルファンタジーをプレイしたことがあり暫くゲームをプレイしていなかった方にも是非手に取って頂きたい作品です。