Nintendo Switch

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Pokémon LEGENDS アルセウス [ポケモン アルセウス]

【ゲーム概要】

『Pokémon LEGENDS アルセウス』は2022年1月28日に発売されたアクションRPGです。おもな特徴として、大自然の広がるヒスイ地方を自らの足で冒険するオープンワールドフィールドや、ポケモンに近付いてモンスターボールを投げる捕獲アクション、わざの威力を高める「力業」やわざの発動を早める「早業」といった新たなバトルシステムが挙げられます。

【オープンワールドゲームプレイ動画】

【基本操作】

「方向キー上ボタン」→「ヘルプ(歯車マーク)」→「操作ガイド」で操作方法を確認できます。

  • 基本操作
  • 戦闘時の操作

【各種設定の変更方法】

「OPTIONボタン」→「ヘルプ」→「オプション」でゲームの設定を変更できます。


【調査心得の確認方法】

「OPTIONボタン」→「ヘルプ」→「調査心得」でゲームの遊び方や各種機能についての説明を確認できます。

【サブ任務の進め方】

  • マップを開いてサブ任務の位置を確認します(新しい依頼がある場合は、マップ内に専用のアイコンが表示されます)。
  • 任務の依頼主は頭上にサブ任務のアイコンが表示されています。
  • 依頼人に近付いて話しかけます。
  • サブ任務を受注後、コントローラーの+ボタンを押すと任務目標までのガイドが開始されます。
  • 任務の内容を達成したあと、依頼人のもとまで戻り報告します。
  • サブ任務を達成できました!

【ファストトラベルの方法】

  • コントローラの-ボタンを押してマップを開きます。
  • コントローラーのXボタンを押して移動ショートカット画面を開きます。
  • 移動先を選択します。
  • ファストトラベルが完了しました!

MEMO

  • マップ内にある解放済みの拠点にのみファストトラベルが可能です。
  • ポケモンに見つかっているときはファストトラベルができません。

【ムービーのスキップ方法】

ムービー中にコントローラーの+ボタンを押すとスキップボタンが表示され、Xボタンを長押しするとムービーをスキップできます。

初めて見るムービーの場合でもスキップが可能です。

【全体マップ紹介】

黒曜の原野エリア

群青の海岸

紅蓮の湿地

純白の凍土

天冠の山麓

【レビュー】

オススメする点

  • 新しいバトルシステムが面白い
  • ポケモンを捕まえるのが楽しい
  • ポケモンの生息するオープンフィールドを探索するのが面白い
  • 新しいバトルシステムが面白い

先手を取りやすくなるかわりに少しわざの威力がおちる「早業」と、行動順が遅くなるかわりにわざの威力が上がる「力業」という新たなバトルシステムが搭載されています。これらを利用しつつ、可視化された相手の行動ターンを読んで回復にまわったり一気に攻めたりという従来作品にはないバトルを楽しめました。また、この新バトルシステムの登場により、ポケモンのすばやさステータス勝負になりづらく、先攻ばかりが有利という状況も起こりづらいところも戦略性をより高めているとかんじました。さらに本作のストーリーで挑むことになるボス戦や、フィールドを徘徊する巨大な野生ポケモンは非常に手強く、一撃でひんし状態まで追いやられる事もザラにあり、戦闘が白熱して面白いです。

  • ポケモンを捕まえるのが楽しい

本作ではバトルで弱らせたポケモンにモンスターボールを投げるという従来の捕まえ方だけではなく、草むらに隠れたり、木の実でおびき寄せたり、背面からこっそり近付いたりしながら、油断しているポケモンにシューティングゲームのように照準を合わせてモンスターボールを投げて捕獲することができます。ポケモンはこちらに気付くと逃げたり、襲ってきたりと、タイプによって反応は様々なのですが、いずれにしても捕獲に至るまでのアクション性が高いところが面白いです。また、空を飛ぶポケモンには遠くまで飛ぶ「フェザーボール」を、こちらに気付いてないポケモンには、あまり遠くまで飛ばない代わりに捕獲が成功しやすくなる「ヘビーボール」など、状況や相手に応じてボールを使い分けることができ、今までよりもリアルな捕獲アクションが楽しいです。加えて、オヤブンポケモン(野生の巨大ポケモン。捕獲して仲間にすることもできる)やレアポケモン、天候や時間帯で捕獲できるポケモンが違う、大きさや鳴き声に違いがあったり、色違いポケモンなどなどの要素があり、狙いのポケモンを捕獲できたときの喜びはかなりのものがありました。なお、ポケモンの名前はいつでも変更可能となっています。また拠点では、3Dになったポケモンと可愛い写真が撮れます。

  • ポケモンの生息するオープンフィールドを探索するのが面白い

フィールド各地で素材を集めるとモンスタボールや傷薬などをその場でクラフトできるため、わざわざお店まで買い物に戻らなくても現地調達が可能になっているところが良かったです。さらに探索によってマップを開放すればベースキャンプ(拠点)が増えるので、ゲームを進めるほどに広いフィールド内の活動が少しずつ楽になっていきました。ゲームを進めることで空を飛んで各フィールドを高い視点から見下ろせたり、海や川を泳げるようになったり、崖などの高所によじ登れるようになったりと、活動範囲がどんどん広がっていき、それに応じて捕まえられるポケモンも増えていきます。なお、5つのフィールドにしっかりと特徴があるので探索に関しては良いバランスで設計されていると思います。また、キャラクターの見た目装備に関しても種類やカラーが多めで、自分の好きな格好で探検できるところも良かったです。

注意する点

  • グラフィックの質が悪い
  • テンポの悪いストーリー
  • UIなどで遊びにくさを感じる部分がある
  • グラフィックの質が悪い

ポケモンがオープンワールドで遊べるという事で没入感の高いグラフィックを期待していたのですが、実際はキャラクターの細かい部分などに粗さの目立つPS3時代を思わせる低品質のグラフィックで、没入感が決して高くありませんでした。例えばキャラクターの描写に関しては、洞窟などの暗所に入った際にはキャラクターの周りに白い枠のようなものが現れたり(画像1)、雪が降る中で冒険していると服がどんどん雪で汚れていくのですが、その描写が雪というよりはドロ汚れのように汚いなど(画像2)グラフィックへの拘りを感じられませんでした。また風景などに関しても全体的に低品質ですが、特に水の描写がひどく、水面に至ってはのっぺりしていて昔のRPGをしているような感覚になりました。

画像1:暗所ではキャラクター周りの白いふちが目立ちます
画像2:吹雪の中で行動すると泥汚れのようになります
  • テンポの悪いストーリー

ストーリーの進行上、ポケモン図鑑を完成させていくことが必須となっています。好きなポケモンを捕まえるだけで済むのなら気にならなかったのですが、特に欲しくもないポケモンを(しかも同じポケモンを繰り返し何度も)捕まえたり倒したりする必要があるため、正直なところ後半に行くにつれてどうしても作業感が出てしまいます。これは、コツコツポケモンを捕まえて性格を厳選したり、色違いを捕まえたりして遊びたい人には問題ないかと思いますが、ストーリーをとにかく追いたい人にはストレスになると思います。また、キャラクターの話し方などにブレがあり、例えばこどもらしい喋り方のキャラクターが急にお年寄りのような喋り方になったり(さらには主人公の口調がたまにめちゃくちゃキツくなります。会話中に「おい!」という選択肢が提示され驚きましたw)と、遠い昔の世界が舞台となっているのでそういった口調も普通に使うという演出なのかもしれないのですが、あまりに口調が安定しないので違和感のほうが勝ってしまいます。また、ストーリー後半になるまでNPCトレーナーが弱すぎるのも気になりました。基本的にNPCトレーナーは手持ちのポケモンが少ないため、戦闘が盛り上がりに欠けます。ですが、後半急に強くなります。そういった部分で、バランス調整に疑問を抱きました(人間がポケモンを恐れている、という世界観を反映して、序盤はNPCトレーナーがポケモンをうまく扱えていないという演出なのかもしれませんが、それにしても弱すぎます…)。さらにダンジョンらしいダンジョンも登場せず、ギミックも単純なので全体的に見ても起伏に乏しい平坦な作品だと感じました。

  • UIなどで遊びにくさを感じる部分がある

今までのポケモンのゲーム性に大きな変更の加わった挑戦的なゲームという認識を持ってプレイしないと、違和感を抱いてしまうと思います。「人間はポケモンを基本的に恐れている」という世界観もあり、バトルの始まり方や野生ポケモンの強さなども違うため、従来のナンバリング作品そのままだと思ってプレイするとゲームに慣れるのに時間がかかる印象を受けました。さらに説明不足な部分も目立ち、知らない間に使えるようになっていた機能があったり(街内の移動ショートカット等)、自分で積極的に話しかけたりしないと気がつかない事もあり(インターネット通信を利用したポケモン交換など)、誘導の拙さが目立っています。またメニュー画面においても、カバンとポケモンが同時に表示されるせいでポケモンを選択しにくかったり、クラフト自体はよく使う機能なのに、クラフト画面に直接アクセスする方法がなく、いちいちアイテム欄から大事なものリストを開き、その中から「クラフト道具」というアイテムを選んでクラフトを開始する必要があるなど使いにくさが気になります。加えてたくさんサブクエがあるのは良いのですが、クエストの追尾は最大一個しかできないため管理が難しく、誰から受けたクエストで誰に報告するのかという視認性も悪く、大量にサブクエストを受けると余計に分かりづらくなってしまいます。オープンワールドらしさの演出のためにゲームプレイの快適性が失われている印象を受け、勿体ないと感じました。

プレイ環境

Nintendo Switch

プレイに掛かった費用

[ソフト代] 6,578円(税込)
※2022年2月8日時点

メインストーリーのクリアタイム

約25時間
※主要なサブクエスト攻略を含む

【夫婦コメント&評価】

夫コメント

夫「ぴろき」
  • ★★★★★
    ★★★★★

ポケモンの新作オープンワールドということで期待値がとても高かっただけに、グラフィックの質の低さが残念でした。細かな部分の表現が粗いので、無理にリアルな3D表現にせずもう少し柔らかいアニメ調の3Dグラフィックにすれば良かったのではと思います。また、せっかくここまで作り込んでいるのですから没入感を高めるために日本語フルボイスに対応したり、主人公の会話の選択肢に意味を持たせるなど(選択肢があってもどちらも同じ意味だったりとあってないようなものでした)があれば良かったです。しかし、ポケモンシリーズのナンバリング作品とは別の、新たなジャンルを切り拓いた作品としては光るところがあり、今後のアップデートにも期待したいと思います。

妻コメント

妻「こはく」
  • ★★★★★
    ★★★★★

ポケモンが人間に対して攻撃的という今までにない世界観が面白く、個人的に楽しめた作品です。お目当てのポケモンにしゃがんでこっそりと近付き、ボールを当てて捕まえるというオープンフィールドならではの捕獲方法が可能となっていて、なかなかボールが当たらずポケモンが逃げてしまったり、怒って襲い掛かってくるという反応の違いも含めて、各エリアに生息するポケモンの生態系をとても丁寧に描写しているという印象を受けました。一方バトルにおいては、属性の有利不利が過去作以上に戦況を左右すると感じました。たとえば野生ポケモンとの戦闘でも相性によっては一撃で瀕死まで追いやられることがあり、油断できません。さらにゲームが終盤に差し掛かるとバトルのやり応えが一気に増します。「早業」「力業」を使いながらターンを調整したり、隙を見て回復したり蘇生する必要があったりとかなりの死闘にもつれ込むことがあり、勝てた時には思わずやったあ!と声が出てしまうほどの達成感があり、やり応えのあるバトルが面白かったです。グラフィックの粗さや、UIの使いづらさ、ストーリーのテンポの悪さなど気になる点・残念だったところは少なくありませんが、ポケモンシリーズの新たな門出となる作品として、今後の進化にも期待しています!

【公式サイト】

Pokémon LEGENDS アルセウス

6.5

グラフィック

5.5/10

自由度

6.5/10

ボリューム

7.5/10

ストーリー

5.5/10

オリジナリティ

7.5/10
  • この記事を書いた人

オープンワールド研究部

このブログではオープンワールドのゲームをジャンル別に紹介&レビューしています。記事を書いているのは、三度の飯よりゲーム好きなゲーマー夫婦です笑!二人で協力できるゲームを紹介するブログ『協力ゲーム通信』の方も宜しくお願い致します!

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