目次
ゲーム概要
本作は2022年7月19日にPS5/PS4/Steamで発売された三人称視点のアドベンチャーゲームです。物語の舞台は、どこか影のあるロボットたちや危険なクリーチャーだけが存在する、長い間忘れ去られたサイバーシティ。プレイヤーはこの世界に迷い込んだ一匹の野良猫となり、先の道へ進むための謎解きに直面したり、猫にしか入れない狭い場所を通ったりしながら、ダークな雰囲気の裏路地を歩き回り、街からの脱出を目指します。
オープンワールドゲームプレイ動画
基本操作
OPTIONボタン→設定→「コントロール」→「アクション割り当て」でボタン操作を確認できます。
ゲーム難易度の変更方法
本作に難易度の設定項目はありません。
攻略のヒント
登れる場所がないか確認する
棚の上など、意外な場所に登る必要があったりする。
画面に表示されるヒントを見つける
光る矢印などが進む方向を示してくれる。
NPCには積極的に話しかける
NPCに所持品を見せたりするとヒントを教えてくれたりする。
△ボタンや□ボタンに反応する物がないか確認する
意外なものに触れたりするので、隅々まで探索する必要がある。
目的を忘れてしまったらB-12と話そう
「十字キーの下ボタン」を押すとB-12が現在の目的を教えてくれます。
やり込み要素
楽譜集め
楽譜を集めて、ある事をすると・・・
自動販売機から〇〇が・・・
自動販売機から出てくるある物を集めると、あるNPCが・・・
メモリー集め
高所やちょっとわかりにくい場所にあることが多い。
バッチ集め
NPCからの依頼を達成したりするとバッチがもらえます。
ファストトラベルの方法
本作にファストトラベル機能はありません
ムービーのスキップ方法
本作ではムービーはスキップできません。(□ホタンで会話の早送りは可能)
全体マップ紹介
本作にマップはありません。
レビュー
オススメする点
- オリジナリティの高い、作り込まれた世界観
- 絶妙なバランスの謎解きと探索要素
- 猫のリアルで可愛い仕草に癒される
- オリジナリティの高い、作り込まれた世界観
仲間の猫と悠々自適な生活を送っていた猫。ある事件をきっかけに不思議な世界に迷いこむ事になります。
見た事がない不思議な文字の看板やハイテクな機械がある一方、昔のパソコンを思わせるブラウン管モニターが動いていたり、建物の外には無骨で現代っぽいエアコンの室外機が置いてあったりします。単純なサイバーパンクではなく、過去と現代、そして未来感のある物が入り乱れ、それでいて違和感を感じさせない世界観に冒険心がくすぐられます。
更に本作ではこの不思議な世界を「猫目線」で味わえるという所が魅力です。視点が低いので様々な物を見上げる事になり、机の下にあるものなど普段注目しない物がクローズアップして見えたり、猫だから登れる場所や通れる小さな隙間から観れる景色もあります。「猫目線」を通じて新たなゲーム体験をもたらしてくれる作品だと感じました。
- 絶妙なバランスの謎解きと探索要素
本作は「猫」が主人公という事もあり、その世界観を大事にしている為かわかりやすいマップや良くある目的への誘導マーカーなどの機能はありません。ですが、迷子スキルの高い筆者でも、迷う可能性のある場所では看板に矢印が書いてあって進む方向を教えてくれたりちょっとしたヒントもあるので猫になった気分で楽しく探索しているだけで特に迷う事なくスムーズにゲームを進めていくことが出来ました。
また、要所要所で発生するパズル的な謎解き要素に関しても、極端に難しいことはなく所持品をじっくり観察して回転させて確認してみたり、周りにある物や情景を丁寧に観察すれば「段ボール箱」に入って身を隠して進む猫ならではの方法で解決できるなど、「丁度良いヒラメキ体験」を与えてくれました。
- 猫のリアルで可愛い仕草に癒される
本作の猫のモデリングは素晴らしく、初めてみるものを好奇心に負けて触りに行ってしまうものの、大きな音が出て驚いて飛び跳ねたりと猫ならではの動きが見事に描かれています。2匹の猫と一緒に暮らしている筆者には「ああ!こういう仕草する〜」と感じる場面が多々ありました。
また、柔らかそうなクッションの上で丸くなって寝てしまったり、思わず「カワイイ!」と言いたくなるような場面が多々ありました。猫が寝ている時は徐々にカメラが引いていくのですが、猫を起こさないでおこうとする製作者さんの猫に対する愛情を感じる演出でした。
更に、落ちている紙袋を被ることができる(うちの猫もよくやりますがw)のですが、その時はスティック操作が効かなくなるなど細かな部分まで拘って作られています。
当然のように爪の引っ掛かりの良さそうな絨毯・ソファー・壁などでは爪とぎができたりするのですが、これが思いの外楽しく・・・w 猫の気持ちがわかったような気分になれました。本作をクリアした後はより猫と仲良く暮らせそうに感じました。
注意する点
- グロい場面やホラー的な演出がある
- あくまでも猫目線で物語は展開する
- ボリュームには物足りなさを感じる
- グロい場面やホラー的な演出がある
筆者は当初、平和な猫ゲーかなと思っていましたが結構グロい場面があります。街外れには粘性のある奇妙な物体が建物などにへばりついており、不気味な雰囲気を醸し出しています。
また、意味深なメッセージが表示されているモニター、こちらをずっと見つめている監視カメラや急に消えるモニターなど、プレイヤーを驚かせてくる演出が多々あります。
更に猫が攻撃を受けたりする場面もありますので、猫が傷つく場面は見たくないという愛猫家さんは注意が必要だと思います。
- あくまでも猫目線で物語は展開する
本作にはメニュー画面を開いて、マップや現在の状況を確認して目的を確認しながら進めるといった便利な機能はありません。猫だから当然といえば当然ですが、NPCが教えてくれた情報を聞き流したりすると思わぬ沼にはまって「どこに行けばいいかわからない!」という状態になったりします。
また、猫の低い視点でゲームが展開するので、立ち止まって探索する場面や複雑な建物を必死に登る場面などで登れる場所を探すためになんども上を見上げならがカメラ操作をしていると若干の画面酔いを感じる場面がありました。
- ボリュームには物足りなさを感じる
物語のクリア時間が8時間程度とほぼ一本道でゲームは進んでいきます。グラフィックの質感や世界観の作り込みは素晴らしいものの定価が3,520円であることを踏まえると少し物足りなさを感じてしまいました。
メモリー集め、楽譜集めやバッチ集めなどのコレクション要素はあるものの、明確なサブクエスト的なものはなく、せっかく素晴らしい世界が用意されているのにもっと隅々まで味わえるコンテンツがあれば良かったのにと感じました。
さらにゲームはチャプター形式で進んでいくので、エリア間の移動がシームレスにはできません。その為、ある街で取り残したメモリーを取りに行こうとしたら、その街のチャプターを最初からプレイする必要があり、探索の自由度は低く感じました。
プレイ環境
PS5
プレイに掛かった費用
[ソフト代] PS Plusエクストラでプレイ
※2022年7月22日時点
メインストーリーのクリア時間
約8時間
夫婦コメント&評価
夫コメント
大好きな猫を操作して、大好物なサイバーパンクの世界観でゲームができる日が来るなんて・・・!プレイしていると、緻密に作られた「過去」「現代」「未来」が入り乱れた不思議な世界にどんどん引き込まれていき、一気にクリアまでプレイしてしまいました。猫のモデリングも素晴らしく、猫が好きな製作者さんが愛情を込めて作ったゲームなんだなぁと感じる場面が多く、結果としてかなり癒されました。ただ、コレクション要素も含めて全体的にボリュームが少なく、世界観が素晴らしいだけにエリア間をシームレスに移動できるなど探索要素がもっと充実していれば良かったのに!と感じました。
妻コメント
サイバーパンクな街を猫になって探索するアドベンチャーゲームです。操作性がとても良く、UIがごちゃごちゃしていないので画面が見やすく結果として没入感がとても高いです。しかしマップを確認できないなど猫が主人公という点のリアルさを追求しているせいで多少不便な部分もあり、NPCとの会話を聞き流してしまうと次の目的地が分からなくなることがあったので会話はしっかりと集中して読み込んだ方が良いと感じました。丁度良い具合に謎解き要素が散りばめられているので探索に飽きる事がなく、猫の動きも本物そのものでとっても癒されました。長すぎないのでサクッとゲームをプレイしたい方や猫が好きな方におすすめしたいです。