Nintendo Switch

★★★★★
★★★★★

ゼノブレイド3

ゲーム概要

「ゼノブレイド3」は2022年7月29日に発売されたNintendo Switch向けのオープンワールド型アクションRPGです。主な特徴として、広大な世界の探索要素、仲間と連携がカギとなるバトルシステム、二つの国家と六人の兵士たちが織りなす濃厚なストーリー展開などが挙げられます。

あらすじ

物語の舞台となるのは、豊かな自然に包まれた世界・アイオニオン。この世界には巨大な二つの軍事国家「ケヴェス」と「アグヌス」が存在し、二国間は長きに渡って争い合っていた。ある日、ケヴェスの兵士であるノアたちは、任務の途中でアグヌスの兵士であるミオたちと遭遇する。生まれた時から兵士として育てられ、戦うことを宿命づけられた彼らは躊躇いなく剣を交えるが、その最中に突如謎の巨人が出現。巨人はその強大な力でノアやミオたち6人に襲いかかるのだった…

オープンワールドゲームプレイ動画

基本操作

Xボタンでメニューを開く→システム→操作ガイドで確認できます。

  • フィールド操作
  • バトル操作

ゲーム難易度の変更方法

Xボタンでメニューを開く→システム→オプション→ゲーム設定でゲーム難易度を「イージー」「ノーマル」「ハード」の3段階からいつでも変更できます。

序盤攻略のヒント

行き詰まったらヒーラー多めの構成を検討する

仲間を蘇生できるのはヒーラーのみです。更にヒーラー二人で蘇生すると蘇生速度がかなり上がるので、全然歯が立たなかったボスでもヒーラー中心の構成にすると何とか倒せる事もありました。

アクセサリーなどの装備に迷ったら、おまかせ装備機能を活用する

アクセサリー、スキルやジェムの設定次第では大きくキャラの性能は変化します。面倒だからと変更しないままにしているとどんどん戦闘が厳しくなってきます。クラスチェンジをした際やアクセサリーを拾った際にはアクセサリー、スキルやジェムの設定を細かく見直した方が良いです。面倒な場合は「Yボタン」でおまかせ装備ができます。

ジェムクラフトは積極的に行う

回復量が増えたり、蘇生速度が上がったり、アーツ速度をあげるものなどがあるのでバトルの難易度を大きく左右する重要な要素だと感じました。なかなか素材を集めるのは大変ですが、ジェムクラフト画面で「+ボタン」を押すと素材が集まったことを通知してくれるので活用しましょう。

基本コンボ(ブレイク→ダウン→スタン→バースト)を繋げられるアーツ構成にする

ブレイク→ダウン→スタン→バーストなどのコンボが繋がると敵の自由を奪った上で大ダメージを与えられます。アーツの組み合わせでは常にコンボを意識した方が良いと感じました。

重要なダメージソースとなるチェインアタックをマスターする

Xボタンでメニューを開く→システム→オプション→訓練で練習できるので確実に大ダメージを与えられるようにマスターしましょう。

よく使う機能はショートカットに登録する

フィールド画面で「ZLボタン」を長押しし、「+ボタン」を押すとショートカットを編集できます。各ボタンによく使う機能を設定すると冒険が快適になります。初期設定では「ZLボタン」+「Xボタン」がエリアマップになっていますが、これを「マップ」に変更するとファストトラベルがかなり便利になりました。

サブクエストの進め方(噂を集めて進めるクエスト)

  • 黄色の!マークが表示されているNPCに近づき、「ZRボタン」を押します。
  • 会話が終了すると情報をゲットできます。
  • 休息地などで、情報に関して仲間と相談します。
  • 相談したい項目を「Aボタン」で選択します。
  • 相談が終わると、自動的にクエストが発生します。
  • Xボタンでメニューを開き、クエストを選択し、受注したクエストの内容や目的地を確認します。「Yボタン」を押してアクティブ状態にしておくとクエストの目的地が分かりやすくなります。
  • クエストをアクティブ状態にした状態で、フィールド画面で「+ボタン」を押すとクエストの目的地周辺のマップが開きます。
  • マップで目的地周辺のランドマークなどにファストトラベルします。
  • クエストも目的を達成すると自動的に報酬がもらえます。

ファストトラベルの方法

  • 新しいロケーションなどに接近すると、ファストトラベル地点として追加されます。
  • 「Xボタン」を押して、メニューを開き「マップ」を選択します。
  • 移動したいエリアを選択します。
  • エリアマップの中から移動したい、ランドマークなどを「Aボタン」で選択します。
  • 「はい」を選択すると、ファストトラベルが完了します。

ムービーのスキップ方法

ムービー中にXボタンを長押しするとスキップ可能です。なお、会話イベント中にいずれかのボタンを押してメニューを表示させて「-ボタン」を押すと、会話の自動送り設定が可能です。

全体マップ紹介

世界はかなり広く、探索しがいがあります!

レビュー

オススメする点

  • ドラマチックで胸熱なストーリー展開
  • 広大な世界でたっぷり遊べる
  • キャラ強化要素が豊富でどんどん強くなるのを実感できる
  • ドラマチックで胸熱なストーリー展開

物語の舞台となるのは生きるために戦う事を強いられる世界・アイオニオン。若者たちが残酷な運命と対峙し苦悩しながらも未来を掴み取ろうとする姿がドラマチックに描かれています。この世界では二つの軍事国家が激しく争っており、生まれながらの兵士である主人公たちの寿命はわずか10年。そして10年間戦い抜き、やがて20歳の成人の儀を迎えることが出来たなら誇り高き戦士として讃えられながら光の粒子となって寿命を全うし、消えてしまいます。勝っても、負けてもいずれは散ってしまう…そんなこの世界の命の儚さに、最初の頃は「どうして10年しか寿命がないんだろう」「成人の儀を迎えることは本当に幸せなのかな?」と疑問を抱き第三者的にストーリーを見守っていました。しかし、物語が進むにつれて登場人物たちの感情にプレイヤーである自分自身の気持ちも重なっていき、気付けば主人公たちと共に考えて、悩んで、涙するようになっていました。彼らはそれぞれ悲しい過去を背負っていたり、時には乗り越えなければならない壁にぶつかりますが、個々の弱さを仲間同士で補い合い、支え合いながら運命に立ち向かって行きます。そんな姿に何度も心を打たれました。また、本作の奥深い世界設定や、過去と未来をつなぐ儚い命の真実が徐々に明かされていく演出は素晴らしく、見事な伏線回収によって複雑に絡み合った糸が徐々にほぐれていきます。一本の糸がほつれた事で形成されたメビウスの輪。不安定で曖昧なその帯を断ち切る戦いを、ぜひ体感してください。

運命に立ち向かい、未来を切り開けるのか!?
  • 広大な世界でたっぷり遊べる

広大な世界には草原、湖、荒野、森林、雪原など多種多様な自然環境があり、そこには様々な種類のモンスターが生息しています。見上げるほど巨大なモンスターに出くわすこともあり、各地を冒険する高揚感や興奮を味わえました。他にも、各エリアに生息する他個体よりも強い「ユニークモンスター」を討伐したり、謎解き要素のあるダンジョンを探検したり、素材をNPCに納品して報酬を得たり、コロニーとの絆レベル上げやジェムクラフトでのキャラ強化などなど遊べるコンテンツが盛りだくさんでした。サブクエストの量も多く、特に「ヒーロークエスト」と呼ばれる職業解放に関連するクエストでは本編では語られないNPCたちと主人公との深い関係性を垣間見ることができ、ストーリー性もあって非常に作り込まれているという印象を受けました。メインストーリークリア(主要なサブクエストを含みます)までのプレイ時間は私の場合ハードモードだったこともあり約110時間ほどでしたが、まだまだやれることは残っており、本当にボリュームたっぷり遊べる作品だと感じました。さらにクリア後はニューゲームプラスというモードが解放され、強い状態で最初から遊べるため周回プレイもしやすくなっています。ここに今後DLCが追加されていくとさらなるボリュームの作品になっていくと考えられ、期待が高まります。

パズル要素のあるダンジョンもある
  • キャラ強化要素が豊富でどんどん強くなるのを実感できる

6人PTなので編成を考えながらボス戦に挑む楽しさがありました。職業はアタッカーが12種類、ヒーラーが8種類、ディフェンダーが5種類あり、どのキャラも全ての職業になることができます。加えて、マスターした職業の専用スキルは他の職になった時にも使えるため組み合わせ次第で多彩なバトルが可能となっています。バトルシステムの一つ目の特徴としてコンボの存在があり、「ブレイク→ダウン→スタン→バースト」とコンボを繋げていくことで敵の隙を奪いつつダメージを与えることができ面白いです!また、こうしたコンボを繋げるためにスキルや職業編成を自分好みに自由に組み立てていくのが楽しいです。続いてバトルシステムの二つ目の特徴が、「チェインアタック」。パーティメンバー間で次々に攻撃を繋げていくことで大ダメージを与えることができる連携必殺のような形になっています。 うまくいけば100万を超えるダメージを与えることもでき、かなり爽快感がありました。

100万越えのダメージも狙える

注意する点

  • テンポが悪い部分がある
  • 遊びにくい部分がある
  • 過去作を知っていた方が良い部分がある
  • テンポが悪い部分がある

本作は、演出自体はドラマチックで素晴らしいのですがムービー量が多いため、プレイヤーが操作せずに鑑賞しているだけという時間が長いと感じました。例えば、カットシーンからちょっと歩いて移動した場所で再びカットシーンが始まるなど、一纏めにできたのでは?と思うようなシチュエーションがいくつもあったり、バトル中のチェインアタックの演出は長いのにスキップ不可能だったりと、ややテンポが悪く感じる部分がありました。また、ムービーの流れで強制戦闘が発生することが頻繁にあるのですが、特にボス戦の場合はムービー→ボス戦(1戦目)→ムービー→ボス戦(2戦目)→ムービー といった風にムービーを挟んで連戦になりがちできついです。その上1戦目よりも2戦目の方がボスのレベルが普通に高くなっているのでかなり厳しい戦いになることが多かったです。ハードモードの場合、推奨レベルギリギリくらいで進めているとボス戦の一戦に1時間程度かかることもあり、連戦だと心が折れそうになることも…。ただし、2戦目に負けても1戦目からやり直しではなく、2戦目からやり直しで、リスタートもすぐにできるとこは良かったです。

何度も同じ演出を見る事になる
  • 遊びにくい部分がある

広大なフィールドにも関わらず陸上移動時の乗り物がないため初めて訪れるエリアでの探索はやや面倒に感じました。とは言えファストトラベル地点自体はとてもこまめに配置されているので、一度マップを探索してファストトラベル地点を解放するまでの辛抱といった感じです。ただしデフォルト設定のままではファストトラベルの際に「メニュー画面を開く→マップ画面を開く→ファストトラベル先を選ぶ」と操作の手間が多く煩わしかったので、マップをショートカットに登録しておくと便利になると思います。他にも、サブクエストの追跡が1つまでしかできない、ゲームデータのロードはタイトル画面からしかできない、一戦にかかる時間が長いのに戦闘中はゲームを一時停止できない(チェインアタックのキャラオーダー中に休憩は可能)、戦闘中に仲間が崖から落下してしまうなどシステム面で遊びにくい部分がありました。また、UI部分でも遊びにくさを感じる部分があり、例えばクラス一覧画面では選択中のクラスの説明が他のクラスアイコンとかぶっていて見えなかったり、スキル装備画面では各スキルの効果がテキスト説明のみなのでわかりにくかったです。アーツに関しても、コンボを繋げるためのブレイク・ダウン・スタンといった効果について目立つ記載がなく、慣れていないと少し分かりづらいです。欲を言えば、バトルスキルなどにはよくあるムービー付きの説明などがあればもっと分かりやすくて便利だったのではと思います。

実際使ってみないと分かりにくいスキル説明
  • 過去作を知っていた方が良い部分がある

ゼノブレイド3の世界アイオニオンではゼノブレイド1の「機神の大剣」と、ゼノブレイド2の「インヴィディアの巨神獣」が見受けられ過去作との強い繋がりがあります。また、過去作から続けて登場しているキャラクターがいたり、過去作から引き継がれた種族や武器と言った世界観の設定があり、プレイ必須とは言わないまでも過去作の知識が多少あった方がさらに深くゼノブレイド3を楽しめると感じました。私たちはゼノブレイド1を未プレイであるため、1の設定やキャラクターについてはほぼ初見のような形で認識しましたが、2に登場していた種族や設定に関しては「あぁこんな事もあったよなぁ」と感じながらプレイできました。そのため過去作の知識がなくとも本作単体で存分に楽しむことができますが、過去作の知識があればシリーズ間の繋がりを確かに感じ取ることができると思われます。

ゼノブレイド2に登場した巨神獣が本作のフィールドでも確認できる

プレイ環境

Nintendo Switch

プレイに掛かった費用

[ソフト代] 7,000円
※2022年8月17日時点

メインストーリーのクリア時間

約110時間 ※ハードモードでクリアした為、ボス戦やレベル上げにかなり時間が掛かりました。

夫婦コメント&評価

夫コメント

夫「ぴろき」
  • ★★★★★
    ★★★★★

最初から最後までハードモードでプレイしたところバトルのやり応えが抜群で、ボス戦では毎回激しい戦いになりました。ボスごとに使う技もギミックも違うのでクリアまで走って振り返ってみても、「弱かったな」と感じるボスがいません。ただし1戦に1時間要する事があったり、チェインアタックなどの演出もスキップできないのでテンポ良く進めたい方には難易度ハードでのプレイは非推奨です。一方本作のストーリー展開や演出は非常に素晴らしいので、感情移入しながらじっくりと物語を味わうのが好きな方にはとてもオススメしたいです。

妻コメント

妻「こはく」
  • ★★★★★
    ★★★★★

イベントシーンが多めで実際に操作する部分が短く感じるほど濃厚なストーリー構成になっています。しかし世界はどこまでも広くサブクエストや収集アイテム、強化カスタマイズ要素などやり込みコンテンツが豊富であるためプレイヤーが自発的に探索を進めていく事でさらに深くゼノブレイド3を楽しめると感じました。また、戦略性の高いリアルタイム形式のコマンド+アクションバトルが面白かったです。バトルクラスが多いこともあり、6人パーティ+ヒーローキャラクター(お手伝いNPC)で自由にロールの編成が可能なほか、スキルやアーツの組み合わせ次第で同じバトルクラスでも戦い方に幅を持たせることができ、コンボやチェインアタックなどバトルシステムを使いこなして100万超えのダメージを出せた時は爽快感がありました!じっくりと腰を据えてプレイできる超大作RPGなのでファンタジー世界観にどっぷりと浸かりたい方にオススメです。

公式サイト

ゼノブレイド3

8.1

グラフィック

7.5/10

自由度

8.5/10

ボリューム

9.0/10

ストーリー

8.5/10

オリジナリティ

7.0/10
  • この記事を書いた人

オープンワールド研究部

このブログではオープンワールドのゲームをジャンル別に紹介&レビューしています。記事を書いているのは、三度の飯よりゲーム好きなゲーマー夫婦です笑!二人で協力できるゲームを紹介するブログ『協力ゲーム通信』の方も宜しくお願い致します!

-Nintendo Switch
-, ,